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ビジネスポート竹ノ塚
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世界では道路交通事故により、毎年約130万人の命が奪われ、負傷者の数は5,000万人にまで達しています。2010年3月に国連総会で決議された「国連道路交通安全10か年行動計画」は、こうした状況の下、今後10年間の交通事故死者数を半減させていくことを目標としています。
特に途上国においてはモータリゼーションの急激な進展もあり交通事故死者数の拡大が予想されることから、この行動計画では、途上国に対して「主導機関の任命」や「意欲的な目標設定」を含め、道路交通安全の取組みの強化を促すとともに、先進国に対しては成功事例等を含めた具体的な対応策の情報提供を含め、技術的・財政的な援助を求める内容となっています。
なお、WHO(世界保健機関)によれば、世界中で道路交通事故により亡くなった人は、1998年時点で117万694人と推計され、これは世界中の全死者の2.2%に相当しています。
その数はさらに、2020年までにはその数は230万人に達するものと予測されています。死亡原因順に見れば、交通事故死亡者は、HIVや結核、マラリアといった疾病の死亡者数が減少していくものと予想される中で、増加の一途を辿るものと推測されています。
こうしたことからも、適切な道路交通安全対策の実施がとりわけ途上国に求められることがわかります。株式会社RTSジャパンは、以上の「国連道路交通安全10か年計画」の趣旨に賛同し、以下の理念、経営方針のもとに活動を行います。
交通事故死「ゼロ」は人類の願いです。日本での交通事故死亡者数は1970年に過去最悪(1万6765人)となったのをピークに、「法律の厳罰化」「安全技術の進展」や「医療の進歩」などもあって年々下降し、2009年以降は5000人を切る水準にまで低下しました。この推移の背景には、日本での安全文化の高まりと広がりがあったことも見逃せないと私は考えています。
一方、世界に目を転じれば、モータリゼーションの急激な進展やインフラ整備の遅れなどから、交通事故者数は特に途上国において増加してきており、「国連道路交通安全10か年行動計画」が決議されたことも、この問題の深刻化が背景にあります。
株式会社RTSジャパンは、こうしたなかで、世界に向けてとりわけアジアの安全途上国に向けて、日本の優れた道路交通安全文化を発信し、安全先進国である日本として、国際社会において一定の役割を担うことを理念に掲げ、2013年8月にスタートしました。
日本の安全文化は企業や学校などの組織の中で育まれてきたものです。株式会社RTSジャパンがこれからアジア諸国で展開していく業務も、まさに、企業や組織での道路交通安全の文化や取組みの普及にあります。民間の一企業で担える役割は大きなものとはなりえませんが、私たち日本人が日本で培ってきた安全の文化・ノウハウを、アジア各国の企業・団体に着実に根づかせ、世界の交通事故死亡者数の減少に一定の役割を担っていきたいと願っています。
一方で、日本の運輸事業者や一般企業、さらには大学などの教育機関の皆様向けの、自動車事故防止コンサルティングや各種講習会・セミナーへの講師派遣などを通じて、効率的・効果的な自動車リスクマネジメントの考え方を広めることにより、日本の安全先進国としての地位を維持しさらに高めていくために努力を重ねていく所存です。